相模原グリーンロータリークラブ
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相模原グリーンロータリークラブ
第746回例会週報

2007-08週報目次
◆「私の日本での経験と将来の計画、最近のザンビアへの旅行について」
2006−2008年 世界平和フェロー フィリップ・ピリ 君 


 本日は例会にお招きいただき、奨学生として最後のスピーチを出来ることを光栄に思っています。先ず相模原グリーンRCの大野会長並びに会員の皆様には2年間にわたりご支援をいただき、心から御礼申し上げます。またカウンセラーの小川さんとご家族には、私と家内、子ども達がお世話になり感謝いたします。皆様のご支援は必ずや実を結び、世界平和のため長らく役立つものと確信します。と同時に、洪水の被災者を飢えや病気から救うためクラブが救いの手を差し伸べて下さったことにも、心から御礼を申し上げます。それでは、私の日本での経験と将来の計画、最後に最近のザンビアへの旅行についてお話したいと思います。

 この2年間の日本での生活は、余り日本語の勉強に割く時間は無かったものの、私の眼を開かせるのに十分でした。私は勉学と家族の世話に集中するよう努めました。この両立は大変難しいものでしたが、皆様のご支援でなんとかやり遂げることが出来ました。家族は私より9ヶ月ほど遅れて来日しましたが、以来長女はどんどん言葉が上達しています。彼女は今小学校の1年生です。長男は保育園に通っていますが、私より日本語が上手いと思っています。家内も市のサロンで日本語の勉強をしています。結局、家族の中で私が一番下手のようです。私たちは日本の滞在を楽しみ、多くの人々と交流を深めることが出来ました。

 私たちは、なるべく早くザンビアに帰る予定です。国に帰っても、私はしばらく失業状態でしょうから、家族を2ヶ月程先に返そうかと思っています。家族は7月の後半から8月に、私は9月末までには帰国する予定です。これが家計をやり繰りしながら、うまくザンビアに落ち着く良い方法だと思います。心配事はしばらくの間、収入が無い状態で生活しなくてはいけないことです。家を借りたり、子ども達を学校に通わせないといけません。このため別々に帰ることにしました。

 私たちの希望はビジネスをすること、そしてザンビアやその他アフリカの国々で機会があれば、平和関連分野で働くことです。私はザンビアで小さなビジネスを持っていますが、2003年来海外を旅行しているので余り大きくなっていません。私たちは帰国して生活拠点を作り、ビジネスを育てる一方、平和教育プロジェクトを実施したいと考えています。
 私たちのビジネスは何人かのザンビア人の生活を支えることが出来ます。しかし最大の問題点は資本が無いことです。技能と市場の可能性は有りますが、ザンビアにはそれに投下すべき資本が十分ではありません。私たちは現在、志しをともにするビジネス・パートナーを探しています。私が一企業に働くだけなら、私の持つ技能や可能性はそのままですが、わたしが自分の会社を大きく発展させれば、他の人々とこれ等を分かち合うことが出来、乗数効果が得られることとなります。これこそが「私と同じ機会を持てなかった人々を助ける」という私の夢なのです。

 先ほども言いましたが、私はこの3月にザンビアに旅しました。これは卒論の調査目的でしたが、洪水問題も加わりました。被災者を訪ねて状況とニーズの確認を行いました。幸運にもザンビアに行く飛行機の中で、後に親しい友人となる武藤和美という日本人の青年と出会うことが出来ました。彼は特に決まった予定がなかったので、一緒に私の故郷、チパタに同道してくれました。車で被災地を見舞い、被災状況を確認し人々と話し、7年前に住んでいた村にある私の家に泊まってくれました。彼は私が今回見聞きしたことの証人となりました。

 今日見ていただく写真とビデオは私とカズミが撮ったものです。また幾つかの写真は皆さんから贈っていただいたお金で購入した食べ物(とうもろこし)が配給された後に支援団体から送られて来たものです。配給された時、私は既に日本にいましたが、被災者は大いに歓び、責任者はとても感謝していました。食べ物は人々が本当に必要とし飢えているまさにその時に到着しました。皆さんの支援は多くの被災者の重荷を軽くしました。有難うございました。これからも平和推進のためにがんばって下さい。