相模原グリーンロータリークラブ
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相模原グリーンロータリークラブ
第761回例会週報

2008-09週報目次
◆「職業奉仕について」
澁谷 武男 会員

 皆さん、今日は。
 今月は、職業奉仕月刊と言う事で、職業奉仕についてお話をさせて頂く事になりました。実はこの3月にも「よもやま話」と言う内容で卓話をさせて頂きました。本当に貴重な時間を頂戴できた事に感謝申し上げます。
今日の進め方として、前半を私の方で進めさせて頂き、後半を職業の専門性を活かした実践的な活動等々のお話を○○会員にお願いをしたいと考えております。後ほどご紹介をさせて頂きます。
今しばらくお待ち頂きたいと思います。

 今回、職業奉仕を担当するに当たり、色々な書物に目を通しました。昨今、私にとっては珍しい事なのです。ただ、ハッキリ言って、あまり良く分かりませんでしたと言うのが実態であります。その意をおくみとり頂き、寛大な気持ちでお聞き頂ければ幸いです。

 さて、これからお話する内容は、2007〜08年度 地区職業奉仕委員会が作られた冊子に則って、進めて行きたいと思います。お読みになられた方もおられると思いますが、よろしくお願いします。
ロータリーの職業奉仕には、幾つかの流れがある事をご存じのことと存じますが、この冊子では、3つに分けて説明をしておりました。かいつまんで話させて頂きます。

 1905年2月にシカゴRCが、ポール・ハリス、シルベスター・シール、ガスターバス・ローア、ハイラム・ショーレーの4名で創設されてから、今日に至るまで、何段階かの職業奉仕に関する捉え方や考え方が議論され、その都度、時代背景や価値観によって変わってきた様に感じます。
 中でも、もっとも印象的なのは、ロータリーの奉仕理念を確立し、ロータリーの発展に寄与したアーサー・フレデリック・シエルドンであります。
シエルドンは、「最もよく奉仕をする者、最も多く報いられる」と言っている様に、自己研鑽を怠ることなく、世の中に役に立つ事を進んで行う事の尊さを話されています。とてもインパクトのある言葉だと思います。

 そして、時代時代に素晴らしい名言がある様に、職業奉仕の捉え方が、時代背景により推移し、最終的に今日のロータリー綱領にたどりついたのでは無いかと思っております。大局的に言うとこう言う事だと自分では思っておます。

 では、綱領の中で職業奉仕に関する事項はどこかと申しますと、もう皆さんもご存じとは存じますが、第2項の規定であります。

 『事業および専門的職務の道徳水準を高めること、あらゆる有用な業務は尊重されるべきであるという認識を深めること、そしてロータリアン各自が業務を通じて社会に奉仕するために、その業務を品位有らしめること』とあります。
 これだけですと中々理解しがたく難しく捉えがちになります。
 そこで、私は、職業を通して社会にと言う考えを大切にしておりますので、ロータリーで学んだ事や得たもの、更には仲間との切磋琢磨的な活動を通して、自分の職業や専門的知識等々を活かして行く事が、職業奉仕にとって、望ましいのではないかと考えております。

 昨今、食品に関する偽装疑惑等々が問題になっております。大変残念な事であります。自分だけ良ければと言う、浅はかな考え方によって、多くの人々が被害や犠牲にあう、誠に気の毒であります。
私は、社会のニーズを的確に捉え、職業人として規範意識を高め行動する事、職業を通して社会に貢献できる様、最善の努力をおしまない事ではないかと思っております。

 以上、職業奉仕に関して、自分なりに解釈した内容を簡単にお話させて頂きました。
又、2007〜08年度 地区職業奉仕委員会の資料を参考にさせて頂き、有難うございました。
もう少し詳しくお知りに成りたい方は、2680地区 尼崎西RC 田中毅(たけし)パストガバナーが書かれております、職業奉仕(その原理と実践)やロータリーの源流をお勧めします。
興味の有られる方、是非、ご一読されると良いと思います。

 今回、任に当たって、久しぶりにロータリーの書物を開きました。たまにはこう言う時間やプレッシャーがあっていいんだろうなあと思っております
 有益な時間を有難うございました。

 大変遅くなりましたが、今年度の実施計画に則りまして、卓話をお願いたいと思います。
最近、本の出版や事務所の移転等をされ、才能を優に発揮されております井上栄次会員に職業の専門性を活かした実践的な活動等々のお話を頂ければと思います。どうぞよろしくお願いします。

◆職業奉仕の実践について
井上 栄次 会員


 職業奉仕について渋谷会員より、その実践についての私の活動について話をしてほしいとの要望がありましたのでお話しさせていただきます。

 私は最初から税理士という職業を目指していたわけではなく、大学のゼミナールの先生が就職の世話をする際、「井上君は協調性に欠けるのでサラリーマンは向いていない、税理士でも目指した方がいいのではないか」という鶴の一声で税理士を目指すことになりました。
 いろいろな紆余曲折はありましたが、なんとか無事税理士試験に合格し勤務税理士を経て36歳の時この相模原市で開業することができました。

 ただ最初のクライアント数は5件収入にして月30万円程度でした、これでは事務所の家賃と事務員の給料を払ったら何も残りません、赤字が続くだけです。したがって私の最初の計画は、いかにクライアントを増やしていくかでした。
 そのために行ったのは、最初のクライアント5件に対する徹底したサービスでした。1週間に一度通った法人もありました。開業当初に増えた私のクライアントは、ほとんどこの5件のクライアントからの紹介でした。
 1年を経過するころクライアント数は30件を超え、なんとか生活を維持できる状態になっていました。

 そのころ私が考えていたのは私のサービスの幅を広げるためにどうすればいいかということでした。そこで私が実践したのが他の士業の若手の人たちとの連携でした。
 「相模原ひばり会」という会を作ったこと(開業1年後)がその後の私の仕事の幅を大いに広げました。
 弁護士や司法書士、社会保険労務士、不動産鑑定士などに関する質問も相談でき、本格的に相談の必要な件に関しては彼らを紹介することもできるわけです。

 次に私の仕事や人脈を広げることにつながったのが38歳の時(つまり開業2年後)に入った、青年会議所(JC)と商工会議所青年部でした、これが私の異業種の人との交流の始まりでした。
 税理士の業界は、非常に保守的な業界です。内部の人たちもあまり変革を望まない傾向があるかも知れません。ただ周りの環境はどんどん変化しています。それを私は異業種の人との交流の中で肌身に感じました。私の仕事の幅を広げるのにこんなに刺激になったことはありませんでした。

 その後JCを40歳で卒業した後、弁護士の伊藤先生の紹介で入ったのが、当ロータリークラブです。やはりロータリークラブは大人の異業種の交流の場として今も私を刺激し続けています。ほんとにこの会に入ったことを感謝しております。
 今開業13年を迎えて、クライアント数は、250社を超える規模になりました。

 私が税理士という職業の中で日々意識していることは、法令遵守とクライアントの最大利益です。相矛盾しているようでこの二つは裏表の関係にあります。法に従った中において最大の利益をいつも目指したいと考えています。それがクライアントの会社を安定して成長軌道に乗せることにつながると考えています。今後もそのような考えのもと努力していきたいと考えています。

 追 8月初めに、「1カ月100万円稼げる59の仕事」という本を出しました、私が監修した本です。内容は私のクライアントの中で規模は大きくはないが、非常に独創的な営業や技術で成功している先を厳選してその紹介をするとともに成功法則を導きだそうとした本です。非常に面白いと思いますので、興味のある方は是非インターネットで注文してください。ISBN978-4-88320-440-3です。