相模原グリーンロータリークラブ
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相模原グリーンロータリークラブ
第671回例会週報

670回 | 672回 | 2005-06週報目次

◆ガバナー公式訪問(意見交換)

ガバナー公式訪問


 皆さんこんにちは。グリーンロータリーの皆様は、大変良い環境で例会を開催しておられると思います。人数も多く楽しいと思います。私のクラブは12人で480円のコンビニ弁当を食べています。ただ、反面、例会が終わると近所のファミリーレストランでロータリー談義をする楽しい面もあります。クラブそれぞれの楽しさがあると思います。例会に先だって会長幹事のクラブの主立った方々と意見交換をさせていただきましたが、一人ひとりがロータリーをよく考えられていると思いました。
 問題点は15年たってマンネリ化しているのではないかとのことでした。私は、国際協議会でガバナーになる研修を8日間サンディエゴで受けました。
 アメリカというとアメリカンドリームというような印象がありますが、ロスアンゼルスから少し離れたところで段ボールで生活している人々がいます。日本より貧富の差が激しい場所です。サンディエゴは軍港の街で静かで落ち着いています。アナハイムよりこっちが良いとのことでした。経費を圧縮するためとのことですが、綺麗なホテルです。アナハイムは本会議場に行くのが大変だったようですが、サンディエゴは本会議場が近いところにありました。
 本会議場は座席指定でした。自分の番号を探して座ると前後左右とも外国の方々でした。色々な言葉が飛び交っていました。お土産の交換があるのですが、そこで相撲のバッチを持っていったらとても好評でした。逆にお土産をたくさん貰って大変でした。麦わら帽子が特に大変で、畳むわけにもいかないので、そのまま持って帰りました。
 ビル・ボイド会長エレクトの話が印象に残りました。ロータリーはどうあるべきかということについて、今後ロータリーが発展するか衰退するか世界中のロータリークラブの会員がどのように考えるかにかかっているとのことでした。また、惰性でやらないで欲しいということもお話されていました。ロータリアン一人ひとりの意識がロータリーを決めるとのことです。
 ロータリーの基本を考えると、ロータリアンの精神面を育てるのはクラブであり例会です。私は、クラブ奉仕を重点的にやることを訴えようと考えました。そして、その話をして参りました。
 ロータリーは何だろうということをもう一度皆さんにお考えいただきたいと思います。ロータリーとは何でしょうか。50人いれば50通りのロータリーがあります。しかし、一言で表すとしたら、心の状態を高める運動であると思います。例会は自己改善の場です。そして、究極の目的であるロータリーの奉仕は、なお一層心の状態を高めることだと思います。
 人間の人格、品格は何によってできるのか。それは数十年にわたって生きてきた経験がその方の人格が作られます。それであればロータリーのプログラムは新たに今まで経験していなかったことを経験する機会です。経験をする機会を与えるのがロータリーのプログラムです。
 ですから、ロータリーのプログラムを成し遂げることが奉仕活動ではなく、そういうものを活用して、経験を自分の経験に上乗せして、尚一層自分を高めるそのためのツールがプログラムなのです。
 どうしても、お金を集めて何かをした、奉仕活動をしたと理解する向きがありますが、私は、会員個々が高められること、経験を新たに積むことが目的であると思います。
 人は色々な人生経験を経て今日に至っています。一人ひとりの人生経験は限られています。そこで、私にとっては皆様お一人おひとりがそれぞれの経験をされていることで、私の先生です。年齢にかかわりありません。そういう風に率先して会員の皆様から学ぼうという気持ちをもった時にロータリー運動が素晴らしい早さで進展します。そんなわけですから、ロータリー運動はお一人おひとりの認識如何によって決まります。これから発展するか衰退するか。
 ロータリ運動は心を高めること、思いやりの心を持とうという運動でもあります。おはよう運動というのがマスコミをにぎわせたことがありました。おはようおはようと声を掛け合うことが地域の融和に役立つということでした。ロータリーも思いやりの心を持とうというかけ声でやれればわかりやすいと思います。
 ところで、これまではロータリーは拡大を狙い、家族委員会を作って欲しいという要請もありました。しかし、CLPというのは、クラブリーダーシッププランの略ですが、組織の簡略化の案です。実際のところ、自分が何委員会の委員なのか忘れている状況です。会員数が30名以下では80名の会員を想定して作られている四大奉仕を前提とした状況にあいません。ほとんどのクラブが3〜40名程度です。当地区でも20名以下のクラブが出来ています。地区を合併するというような話もあります。
 そういう状況にあって危機感がありますが、ロータリーは皆さんお一人おひとりの者です。次週からクラブがなくなりました・・・となったらどう思いますか。グリーンロータリーは無くなるはずはないと思っていらっしゃると思いますが、50年の歴史を持つ熱海ロータリークラブが消滅したというお話がありました。6月30日付けで日本で8クラブほど消滅しています。クラブを存続していくことができなかったようです。
 もちろん、そこにいた会員全てがそれで終わりになったわけでなく、有る程度の方は他のクラブに入会されたと思います。
 また、ロータリーは友情という面もあります。会社を定年になりまして、東京へ毎日朝早く出て夜遅く帰る生活が終わります。そうすると人間関係が無くなることが寂しいようです。だから友がいるということほど幸せなことはありません。ロータリーに在籍していることは嬉しいことだと思っています。ロータリーはポールハリスの発想で出来たことは皆様知っていることと思います。禁酒法の時代ですが、その時に、本当の友達が欲しいという気持ちで出来たとのことです。
 皆様、親友をお持ちですか。そう言われても考えてしまうなという方々が大多数だと思います。もし、クラブの会員の皆さんがお互いに心から友と認識できる間柄だったら、こんなに嬉しいことはありません。ロータリーの人に心から相談できることを信じて例会に出れたら素晴らしいと思います。そのためには相手を認めて尊敬し会う気持ちが必要です。このクラブは和やかな良いクラブではありますが、なお一層その間柄が貴重なものになるような努力をしていただきたい。ロータリー運動はそこから始まります。
 利己と利他との調和というのがロータリーの基本的な考え方です。前年度は超我の奉仕が方針でした。これが一番わかったといわれたことがあります。30年ちょっと前になりますが、「りんごが一つあったとして、これを半分に切ったら片方がちょっと大きい、そうしたらどっちを相手にあげるか」と聞かれたことがあります。私は瞬間的に大きい方をあげるだろうと答えました。そうしたら、「そうだよ、それがロータリーだよ」と言われたことがあります。わかりやすく言うとそういうことです。
 財団○円、米山○円という地区目標を話題にはしませんでした。ロータリーはどうあるべきかということを皆様にお話して、ロータリアンのありようを考えていただくきっかけになればという願いで貴重な時間を頂きました。
 ありがとうございました。