相模原グリーンロータリークラブ
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相模原グリーンロータリークラブ
第554回例会週報

553回 | 555回 | 2003-04週報目次
◆国際大会参加の意味合い
原 幹朗 会員

1 「国際的なふれあい」(国際大会、青少年交換、GSE、米山等)はロータリーの大きな特徴であります。なかでも国際大会は多くの国のロータリアンが一堂に会し、笑顔で交歓しあう、得難い機会であります。フレンドシップを下敷きに運営される国際大会は、真に「Be a Friend!」(友たれ!)の場となるのです。それは「異文化理解」の実践の場でもあります。

2 そもそも二大イデオロギーという普遍主義が対立した20世紀を経て、21世紀は自由主義、経済至上主義、あるいは地球環境保全等のゆるやかなグローバリゼーションにおおわれたような気がします。しかしゆるやかなグローバル化の中で、逆に「異文化」が際立って、多くの問題を生み出しているのも事実です。それ故に、「異文化理解」(他者との違いを理解する力)が強く求められてきているのです。
 しかし「異文化理解」はそんなに生易しいものではありません。例えば日本人として生まれ、生まれたときから日本語と日本文化に浸ってきた我々は、自分で自覚している以上にその価値観、人間関係の有り様、社会関係、組織や制度の在り方、衣食住全般にわたって、簡単には拭い去ることのできない日本文化を背負って生きているのです。文化は相当に重いものであり、その姿をきちんと見据えていかなければならない時代なのでしょう(「異文化理解」青木保氏著、岩波新書から)

3 「異文化理解」の手立ては色々あるでしょう。何より外国に長く生活し、異文化にどっぷり漬かることが一番でしょう。また交換学生のホームステイファミリーを経験すること等も大きなきっかけになると思います。しかし手軽に味わう機会として海外旅行も捨て難いものであります。さらにロータリーのお膳立て(フレンドシップ)のもとで開催される国際大会は、ただの異郷の見聞に止まらず、異文化のロータリアンとの交流を通じて、「異文化理解」の一助となるのは確かです。「国際レベルでロータリアン全員を励まし、鼓舞し、活気づける」国際大会(「ロータリーのいろは」より)に多くの会員が参加することを望みます。「違いのわかる、違いを味わうロータリアン」になろうではありませんか!