相模原グリーンロータリークラブ
↑ トップページへ ↑

相模原グリーンロータリークラブ
第538回例会週報

537回 | 539回 | 2003-04週報目次
◆あこがれのカタカナ職業
佐藤 眞吾 会員

 みなさん、昨年の流行語大賞の中に「マニフェスト」というカタカナ言葉がありました。流行語になったのでまだ覚えている方も多いと思います。

 建築の世界では、かなり前から使われていた言葉なので、建築の世界で仕事をしている人ならばたいていの人は ”知っている”つもりのカタカナ言葉の一つなのですが、昨年の選挙で政治の世界に華々しく登場するまでは、建築の世界の「マニフェスト」という言葉は、その意味さえ理解されず、ゴミの様な扱い方をされていた言葉でした。

 言葉の世界を人間の社会に置き換えて考えてみると、この「マニフェスト」というカタカナ言葉は、政治の世界に転職して日の目を見たということが言えるかもしれません。

 政治の世界では「マニュフェスト」の意味は「政権公約」という意味で使っていたようです。建築の世界では「産業廃棄物を処理するときに使う伝票」のことを「マニュフェスト」と呼んで産業廃棄物業者が使っています。要するに、建築現場から出た産業廃棄物が最終処分される場所まで、正規のルートで運ばれ適正に処分されたかどうかを、第三者が確認するためだけに使われる書類のことを言います。

 どの職業にも、その言葉の意味も判らずに使われている色々なカタカナ言葉が氾濫していると思います。建築の世界のカタカナ言葉も、年を追う毎にどんどん増殖しています。それから建築の世界には、カラーコーディネーターとかインテリアコーディネーターといったカタカナ言葉が付いた職業や仕事がけっこうあります。私は一級建築士の硬いイメージの資格なので、スマートなイメージのカタカナ言葉が付いた職業に昔からずっと憧れを持っていました。特にカタカナ言葉のついた職業の女性の方には、憧れを抱いてしまいますね。スチュワーデスというカタカナ言葉の職業の女性には、特別な親近感もあるし憧れをもってしましました。

 憧れていたばかりでは能がないので、いっそのことカタカナ言葉の付いた資格でも取ろうかと、昨年ふと思い立ち軽い気持ちで最近新しく出来た福祉住環境コーディネーターという資格にチャレンジしました。
 試験が昨年の文化の日、淵野辺の桜美林大学ステーションキャンパスでありましたので、私もオリンピック精神で受験してみました。試験の出題内容は、主に医療や福祉に関する問題が8割で、建築に関する問題が残り2割ということで、私が最も得意とする分野の建築の問題が少なかったので、良い結果は期待できないと思っていました。
 今年の1月14日が合格発表の日だったのですが、仕事を終え自宅に帰ったら、見慣れない封書が置いてあり、開けてみると思いがけず合格の通知が入っていました。ついに私も憧れのカタカナ言葉の付いた資格を手にすることができました。

 今年から硬いイメージのする一級建築士から、少し柔らかなイメージの福祉住環境コーディネーターに変身したい思いますので、よろしくお願いします。