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<大船の地区大会で思ったこと>

 9月27日(土)?28日(日)の2日間にわたり、当「2780地区・地区大会」が大船で賑やかに開催されました。当クラブからも多くの?会員(19名)が参加され、多くのプログラムを味わい、学びの時を持ったわけです。お世話いただいた鎌倉西及び鎌倉各RCにお礼を申し上げたいと思います。

 さて地区大会等では多くの先輩ロータリアンにお会いする事となります。相応に高齢化しつつあるロータリーでは70才台、80才台の先輩が少なくないのです。ニコニコした好々爺の皆さん!ただただ、この一時を静かに楽しんでおられる方達です。面識もなければ、我々もついつい「過去の方達」としてふれ合うことなく見過ごしてしまう方達です。
 しかし実はこれらのロータリーの大先輩達が、想像以上に多くの経験をお持ちであり、今でも学ぶべき多くの知恵・知識・情念をお持ちであることを忘れてはなりません。そこで一例をあげたいと思います。
 皆さんは「鎌倉大船湖」という湖があると思いますか?実はあるのです!しかし日本ではなくタイ国奥地のスリサケット村にあるのです。これは近年亡くなられた故古館PG が、昭和48年に鎌倉大船RC会長であった時の奉仕事業によるものであります。
 タイにおける灌漑用ミニ・ダムの第一号であり、姉妹クラブであったバンコク南RCとの協力事業(資金45万円を提供)でありました。詳しいことは「ロータリーの友」誌、VOL.21、昭和48年11月号を御参照ください。
 ここではダム落成式での古館会長のコメントのみをお伝えします。

「バンコクから飛行機で一時間、ウゴン空港でウゴンRCの方々の出迎えをうけ、そこからバスで見渡す限りの平原を、赤土の埃で頭の上から手足まで赤くなるというひどい道程を二時間半ほど乗ってスリサケット村に着きました。
 村では村民、児童等三千人が盛大に歓迎してくださった。現地人はテントの中にゴザを敷き詰め、みんな正座して待っていました。
 式典は仏教の国らしく荘厳の中に、僧侶によって進められ、各代表者の挨拶があり、日本の国旗が掲げられていました。
 式が終わったあと、記念に六百人の児童に渡して欲しい、と用意されたシャツ、ズボン、学用品を一人一人に手渡ししましたが、体力的には辛いことでした。しかし子供達はみんな不動の姿勢で頭を下げ、女の子は手を合わせて合掌。このような子供達の礼儀正しさは現在の日本では見ることのできない立派なものでした。
 鬼の目にも涙と言いますが、私達は感激のあまり、みんなが土埃で汚れた顔を涙でくしゃくしゃにして「現在の手持ちのお金を全部差し上げたい」とまで言われる会員も出る始末、そこで私達八人はその場で10ドルづつ出して贈ることにしました。
 国際奉仕は目的達成までの間、どんなに難しいことか、この過程の中で充分理解できたが、今回われわれの善意が現実となって実り得たことは大変な幸せであると思います。」

 古館さんのコメントは以上であります。私は亡くなられる前に、古館さんからこのお話を聞いておければ良かったなーと思っています。我々は地区大会に止まらず、機会ある毎に、先人たちのロータリーでの数々のご経験、ご存念を引き出し、お聞きする努力を忘れてはなりません!

(2003/10/3 ロータリー情報委員会 原 幹郎)