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<相互扶助はあくまで結果-個人的な特権はない!>

 先日のガバナー訪問時に、中西ガバナーから地区内における「相互扶助の橋渡し」の企画が話されました。厳しい経済情勢を踏まえ、「ロータリーの輪の中で互いに支える仕組みづくり」と拝聴しました。
 しかし私には基本的な考え方の徹底と前提条件の整備が必須であると感じます。
 まず基本的な考え方の徹底であります。これについては最新のRI 資料である「ロータリーのいろは」の関連部分を紹介いたします。・・・・
 『ロータリアンはロータリーの会員であるということから仕事の上で特別の利益が得られるのか?と友人達が時々尋ねます。ロータリアンは、仲間のロータリアンと取引をしているという理由だけで何か特別の割引とか特恵的なサービスを期待すべきでしょうか。その答えは明らかにノーです。ロータリーの手続要覧が本件に関するロータリーの立場を明確に述べています。<2001年版、75?76P> その方針は、もとは1933年に国際ロータリー理事会によって承認されたものですが、商売や職業の取引関係では、ロータリアンは仲間のロータリアンが取引関係をもっている他の商売相手に提供するより以上の配慮や有利な条件を期待すべきではないし、ましてやそれを要求すべきではない、というものです。50年も前にこの概念は次のように表現されています。「真の友人はお互いに何も要求し合ったりしないし、利益のために友情の信頼を濫用することはロータリー精神に合わない無関係なことである」。その他方において、もし新しい仕事や事業の拡大がロータリー内で生まれた友情関係の自然の成果から生じたものであれば、それはロータリーの外でも中でも起きるのと同じ普通の発展ですから、ロータリー会員の倫理綱領に抵触するものではありません。ロータリーの会員制度の本来の目的は会員が他の人たちに奉仕をするという独特な機会を会員に提供することであって、会員制は個人的な利益や特別の恩恵を得るための手段を意図するものではないということを思い起こすことが重要です。』・・・・以上です。
 この「いろは」は今のRIでは革新派と思われるC.L.ダクターマン氏が纏めたものです。さすれば、ロータリーで変えてはならないものの一つであると言えましょう。さらに前提条件、状況が問われます。今の日本のロータリーの現状です。我々の身近なところでロータリアン同士のトラブルが多発しています。
 例えば金銭の貸し借り(借りる側が相当に悪質化している、詐欺に近いケースも散見される)、一昨年の東京某RCでの不祥事(風俗犯罪)、我が儘の張り合い等々、我々の組織風土(倫理基盤)は決して安心できるものではありません。このように考えると相互扶助促進はなかなかに難題なのです。
 そもそもロータリー入会は、自動的に友人をつくる訳ではありません。
 真に爽やかな、思いやりのある、ふれあいの積み重ねがそれをつくります。人それぞれです。ロータリーの中での各人の有り様次第です。努力なくしてそれは得られません。
 相互扶助を問題にするということは、案外今のロータリーのふれ合いの中で、真の友人づくりが成されにくいことをさらけ出しているのかもしれません。

(2003/8/8 ロータリー情報委員会 原 幹郎)